CSO機能の目的は、Information_Schema(同じくMySQL 5.5+のPerformance_Schema)の従来モニター/アドバイザーで使用してきた基本のSHOWステートメントではエクスポーズされなかった情報を利用することです。Performance_SchemaのSELECTクエリ以外に、結果セットを返すクエリであればどれでも監視できます。
CSOでは、サーバーメトリックの監視だけでなく、サーバーデータも監視できます。
CSCの基準になるのは、結果セットを返す任意のユーザー定義のSQLクエリです。MySQLがSQLクエリから返す配列で、SQL Diagnostic Managerオブジェクトが追加されます(この例では、“カスタムSQLオブジェクト”(CSO))。結果は、すべてのSQL Diagnostic ManagerオブジェクトのようにSQL Diagnostic Managerカウンター定義で参照できるjavascript配列としてエクスポーズされます。
事前定義のCSCとCSOの有効化:
CSOを監視するには、カスタムSQLカウンター(CSC)を作成する必要があります。SQL Diagnostic Managerは、多くの事前定義のCSCが、それぞれのCSOとともに組み込まれています。デフォルトで、事前定義のCSOとCSCは無効になっています。これらのサンプルは、以下の手順で有効にします。
- ‘Monitors’-> Manage CSO(CSOの管理)の横にあるドロップダウンアイコンをクリックします。28個の事前に定義されたCSOが左メニューに表示されます。例として、‘DiskInfo’アイテムを選択します。ユーザー定義のSQLクエリは、‘SQL’ボックスに表示されます。このCSO固有のサンプル間隔と保持時間フレームは、必要に応じて変更できます。また、この特定のCSOを収集するMySQLサーバーを指定できます。さらに、1列以上の‘キー列’を定義します。これらは、(MySQLの一意キーのように)一意の値または値のセットを返す列または列のセットでなければなりません。キー列を定義しない場合、結果モニターには現在の適当な値が表示されます。
- Monitorsページ -> Manage Monitor Groups(モニターグループを管理)を選択して、‘Disk Info(ディスク情報)’グループを有効にし、変更を確定します。この事前定義のグループには、前のステップで有効にしたCSOを使用する事前定義のCSCが含まれます。
- Monitorsページに移動し、画面の一番下に表示されている‘Disk Info(ディスク情報)’グループを選択します。このグループには、有効にしたばかりのCSOを様々な方法で参照する新しい5つのカウンターが表示されます(通常、JavaScriptコードを表示するためには、カウンター名をクリックし、次に‘カスタマイズ’をクリックします)。これらのカウンターは、SQL Diagnostic Managerの他のカウンターのように、さらにカスタマイズできます。